フォーの食べ方

 フォーのお店のチェーン店に

 

 ‘フォー24‘とかいうお店がありました。

 

 24時間開いてるんじゃなかったかな。

 しかも、実はカケているんじゃないかというネーミング。

 

 どこにでもあって

 結構おいしいから行ってみて

 

 ・・と知り合いの先生に勧められて

 

 行ってみました。

 

 いかにもたくさん人がいて

 人気なよう。

 

 でも、私一人だし

 

 何頼んでいいかわからないから

 ヘルシーそうなのを頼んでみることに。

 

 お店のお兄さんは

 いかにも人が良さそうで

 私に飲み物も頼んだ方がいいよ

 お水はフリードリンクじゃないから、という意味合いのこと

 を教えてくれた。

 

 運ばれてきたフォーの横に

 お皿にのった香菜たち。

 

 これを乗っけて食べるのか???

 

 遠目に見まわしても

 どうもタイムリーにフォーを食べてる人はおらず

 これこそフォーの食べ方だ、と教えてもらってない

 私としては

 

 どうしていいものやら。

 

 とにかく、ニラのように

 上からのっければしなるのではないかと考えて

 

 豪快に入れ込んで

 食べようとしたら・・・・

 

 先ほどのお兄さんが飛んできて

 

 (違うよ、違うよっ)的な顔で

 熱いスープの中に入った香菜たちを

 素手で(咄嗟だからしかたないよな)

 取り出し

 

 汗をかきながら

 (やけどしたからの汗なんではないか・・)

 

 その葉っぱたちを

 (こうしてちぎって食べるんだよっ!)

 小さくして入れてくれたのでした。

 

 「なるほどー。」

 思わず、普通に日本語で答えたけど

 

 そのお兄さん、ちょっと厄介な人にあたったかのように

 苦笑いして去っていきました。

 

 店の片隅で

 バイト仲間同士で

 おそらくこの

 ‘フォーの真の食べ方を知らない日本人‘

 について話していたようだが

 

 だって、知らないもんは仕方ないでしょー。

 そういうことは教えてくれなくっちゃねっっ。

 

 でも、次からは大丈夫です。

 しっかり学びましたから。

 

金魚のお兄さん。

 「gold fish」というお店が

 ホテルのすぐ近くにありまして

 

 そこは、ガイド本やらで

 日本の観光客がくることもあり

 

 雑貨のお姉さんにもおススメのお店を

 教えてほしい、と頼むと

 紹介してくれました。

 

 行ってみると

 

 イギリス風の食事のところで

 おなか一杯食べても800円にもならないような

 感じで

 実際にも満足だったのですが。

 

 そこのウェイターのお兄さんが

 以前、日本に住んでいたことがあって

 福岡のことも知っていたので

 ひたすらずっとおしゃべり相手になってくれました。

 

 お兄さんは

 

 日本が好きだそうで

 

 日本人がくると率先して

 相手をするのが好きなんだと

 言ってあったけど

 

 上手な日本語

 ばっちりでした。

 

 「何歳ですか?」と聞くので

 34歳ですよ、と答えると

 「わー、見えませんねー。若いですよ」

 と返してくれて

 

 「ぼくは何歳に見えますか?」と聞く。

 

 「うーん、31歳くらいですか?」

 (内心、自分よりも老けているんじゃないかと思ったが)

 とサバをよんであげたのだが

 

 「27です…」とのお返事。

 

 「うわうわ、ごめんなさい」と平謝り。

 

 「いいんです、わたし、ちょっと疲れて見えますねー。」

 だって。

 

 

 …そうなんですね、

 お疲れなんですね、お仕事ストレスあるんですか。

 

 もうちょっとしたら

 このお仕事辞めて

 車を売る仲介のお仕事をするのだ

 そして、また日本に行くんだ。と

 夢を語っておられました。

 

 老けてみえたけど

 きっと、夢に向かっていけば

 また若返りますよ。

 

 だってgoldに輝くおさかなさんのお店にいるのだから

 キラキラ輝いてください。

再会。

 ベトナムに来たら日本の女性が必ず行く

 という雑貨屋さんがあって

 

 そこに、私も一応覗こうということで

 

 行ったのですが

 

 沢山の日本のお姉さんがいらっしゃって

 

 普通に日本かしらと疑いたくなる感じでした。

 

 でも、日本女性の好きそうな感じを

 よくわかってらっしゃる(日本のデザイナーさんらしい)

 そのお店は

 

 大層賑わっておりました。

 

 そこで応対してくれたお姉さんは

 とても感じのよい人で

 

 そこを朝イチで訪れて

 

 その後、色んなお店を探索して

 ベビー服のお店に入ったところ

 (お土産に良さそうなものがあったので)

 

 そこで、急にお姉さんが

 「私のことわかる?私あなたしってますー!」

 と嬉々として近づいてこられ。

 

 「はて?どこかで?」という顔をしたら

 

 「ほらほら、朝、お店で。私接客しました。

  あなたの恰好目立ちます、覚えてます。」

 とのお返事。

 

 リュックー、ぼうしー。

 

 案外、人って、見てるもんですねー。

 

 あんなに日本人いたのに

 しかもお店変わってまたやってきた日本人

 

 こんなとこで再会するなんて

 

 皆20歳くらいのお姉さんたちは

 いろいろ日本について

 ベトナムはどう?と質問攻撃。

 

 「おじさんたちがうるさい、せわしい。」

 と言いたいのだけど

 

 せわしい、という言葉が思い浮かばず

 「powerful」だと表現することで

 諍いを起こさずして穏便に

 交流を保てました。

 

 この時も

 年齢を聞かれて

 (どうして、こうも初対面の人に年をきく勇気があるんだ?)

 と思いながら

 平然と答える私に

 

 皆さん、なぜか唖然としてました。

 

 おかしいでしょうか、はて?

 いたって普通のつもりなんですが。

 

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